HY554(TFTEC 変換名人 USB-SHS) 詳細

HY554(TFTEC USB-SHS) は日本語で書かれた包装がされています。この様な包装は秋葉原で見かける安価な USB HID Sound デバイスの中では珍しいです。出力は何らかの方法で PWM (D Class) 出力をアナログ変換したものと思われます。かなり困った問題は、左右の出力が逆になっていることです。左右の配線を入れ替えるか、スピーカーであれば配置を逆にする必要があります。最近この類似品あるいは、在庫放出品だと思われる別パッケージ品が秋葉原で出回っている様です。浜田電機で似たような基板と思われる品を見ました(未購入です)。以下の様な特徴があるので見分けは付けやすいと思います。 包装形態画像


購入記録

2009/8 頃千石電商で購入しました。恐らく現行品です。

出力

波形

HY554 は PWM または D-Class 出力を何らかの方法で元の波形に近い形に変換した出力になっています。波形はサンプリング由来の振幅が重畳していて、アナログオシロで見ると、輝線はぼやけます。アンプにつなぐ場合またはエリアシングノイズが気になる場合は、ローパスフィルターを通した方が良いかもしれません。適当な負荷がつながれている場合 DC オフセットは乗っていない様に見えます。

次の様な測定回路で測定しました。左(右)出力をオシロスコープのプローブへ接続、プローブの GND は USB の GND へ接続、出力と GND の間は 1KΩで接続しています。1KΩの負荷抵抗は平均化(AC 結合コンデンサの適切な充電)を期待して入れてあります。

波形の観測条件は、Media Player にて A=32767(ボリュームで調整しています), f=1KHz, L=Asin(2πft), R=Asin(2πft+0.5π) の 44.1KHz サンプリング wave 波形を出力しています。
左右出力波形。右出力の波形の位相が進んでいるはずですが、実際は遅れて出力されています。左右が逆になっています。

アンプ・アクティブスピーカー接続

左右を入れ替える必要が有ります。アンプの入力インピーダンスが高い場合は、負荷抵抗を信号と GND の間に入れてください。エリアシングノイズが気になる場合は、フィルターを入れてください。

ヘッドホン・パッシブスピーカー接続

左右を入れ替える必要が有ります。エリアシングノイズが気になる場合は、フィルターを入れてください。

基板実装

コンデンサ 2 個、間に水晶 1 個、チップは隠れて見えません。チップは基板に直接実装してあり、樹脂滴下による封止です。LED は初めから 1 個だけ実装するパターンが引いてあります。
大型部品実装面


チップ部品実装面


ケースの外側からは、基板に実装された赤と緑の LED を確認できます。水晶はチップの上に USB コネクタとほぼ垂直な方向で実装されています。
ケース



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