故障した CD/DVD ドライブを静音ハードディスクマウンタにする


1. 故障して使えなくなった DVD ドライブのケースを利用して、ハードディスクマウンタを作りました。ゴム紐で支えるので震動を遮断します。静かなマウンタになります。ジャンク箱の片隅に眠る旧式ドライブがあれば活用できると思います。秋葉原で動作未チェックの CD-ROM ドライブなら 100円〜300円 程度で売られています。HDD マウンタなどと比べても安いくらいです。

プラスチック製のベイを使った製作例もあります。こちらの方は怪我の心配は少ないです。



2. 底板のネジを外します。メーカー・機種により構造が多少違います。コストダウンのためか、バリ取りがされていません。ドライブ・ケースのエッジが鋭利な刃物の様になっている場合があります。手を切らないように手袋で保護する。金属ヤスリ棒などでバリ取りをする。テープでエッジをカバーする。など、注意して下さい。


3. 底板を外します。放熱用のゲルシートに油が付いていたり、機構部分も注油されているので、服や周囲の物を汚す場合があります。拭き取り用のティシュを用意したり、汚しても良いような服で作業して下さい。


4. コの字型の天板を外しにくい場合は、フロントパネルを外すため、トレイを開けてください。天板は、基板の支えになっていたりするので、少し広げたり、変形させながら外して下さい。


5. メーカーにより多少構造は違いますが、基本はオバチャンが組立やすいようになっているはずだと思ってください。パチッと嵌めるたげとか、差し込むだけの構造ではないかと考えてください。

3 部品に分解したところです。一番左の本体は今回不要です。機種によって、強力な磁石が入っています。上部の回転軸抑え、レーザー・ピックアップ機構、モーターの辺りです。ポケットに入れたカードを近づけて、消したりしないようにして下さい。


6. 上側になるネジ 4 箇所付近をヤスリで磨き、 AC コードの切れはしを半田付けします。

画像はひっくり返して、底面の方から見ているので上下逆です。ケースは鉄製ですが半田が乗りにくいメッキまたは加工がされている場合が多いです。半田付け部分をヤスリで磨いてから半田付けして下さい。ネジの両側(■○■ ○がネジ、■がヤスリで磨く部分) をマスキングで窓を開けて、磨く箇所を限定しておくと、きれいに仕上がります。付ける電線は AC コード程度の太さを選んでください。ゴム紐を通す直径 1 cm 程度のループを作って半田付けします。
出来あがったら切削屑、半田屑を清掃して取り除いてください。
上側ネジの両側をヤスリで磨いて半田付けしやすくします。
7. ゴム紐を 2 回通します。ハードディスクを取り付けるときは、さらに 半回〜2回程度捻ってからドライブを通して下さい。ドライブが傾く場合は、ドライブの前後位置を調整したり、ゴム紐の捻り回数を増減させてみてください。

ゴム紐は張りを付けて通します。ただし、あまり張力が大きいと、天板が歪みます。今回はドライブの蓋は外したままにしました。しかし、張力による歪みが大きい場合、元々付いていたフロントパネルを取り付けで支えるのも良いかもしれません。ハードディスクは取り付けにくくなります。


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