CDS1011 の電源の調子を直してみよう


お約束


事の起こり...

CDS1011コンピュータ・ダイナミクス社の CDS1011 をひょんな事から手に入れました。 CDS1011 はワークステーション向けの外付け SCSI ドライブです。でも、そう... 壊れていたから手に入ったのです。完動品なら私なんかの手元には転がって きません。
とりあえず、中身に焼損箇所等が無いか調べて(*1) スイッチ ON! 「おぉ、電源が入るじゃないですか」(*2)、 HDD もまあ回っているみたいだし。
じゃ、今度はパソコンに繋いで色々といじってみるか...、早速フォーマット ありゃりゃだめだわ(*3)、何か異様に時間がかかるしエラーですか...

そこでだ...

途中色々と試してみたのですが、結局電源ユニットのコンデンサが干上がってしまったという 結論に達しました。いくつかの理由を挙げると、 と言うようにコンデンサが干上がったと考えてもいいようなことたっくさん。 干上がったコンデンサの位置

交換...

105 ℃規格のコンデンサ 16V 1000uF 元々付いていた 85 ℃規格のコンデンサ 16V 1000uF交換するコンデンサの規格は 2 個とも 16V 1000uF 85℃ だったのでそのまま周囲温度規格だけ ランクアップし 16V 1000uF 105℃ にしました。ランクアップのこつですが、耐圧、容量、 周囲温度とも、むやみにアップするのもダウンするのも危険です。
上げる下げる
耐圧危険ではないですが、形が大きくなるので基板に入らないかもしれません。危険です。
容量少しだけ増えるのは問題ないですが 2 倍以上だと、かえって電源が不安定に なるか、起動時間が長くなるかもしれません。電源が不安定になる。
温度危険ではないですが、形が大きくなるので基板に入らないかもしれません。危険です。

結果...

期待通り調子は良くなりました。復活したようです。ドライブを CDS1011 に入れてると 調子が悪くなる現象が無くなりました。まずまずの結果でした。

ところで...

1 次側にもコンデンサがあるじゃないですかと、思っている方も多いと思います。 私もそう思います。しかも、放熱板のそばに鎮座しているし、こいつは大丈夫なのか? 多分これも干上がっている可能性がかなりあります。電源が安定しだすまで時間が長すぎる 感がある。もちろんサーミスタ使用の突流電流軽減回路が入っていることも加味して考え ています。実は部品だけはすでに用意してあります。でも、1 次側コンデンサは細かい 規格まであっていないと何かと問題多いですし、本当に問題になったときに替えようと 思っています。
*1はっきり言ってこれは重要、 何か焼けていたり、異臭や欠落部品があった場合はまず動かない。
*2この時に、いきなり自分のパソコンに 繋ぐなんてのは無謀、HDD の AC 絶縁が悪かったり、レギュレータ出力が異常だと他の SCSI 機器を壊す可能性も十分あります。できればターミネータ供給電圧なども調べて おくといいです。
*3 HDD の色々なパラメータを調べて SCSI バスのやり取りがうまく行くか試す方が先かも知れません。
*4 具体的にはヘッドの位置決めがで きなくなるので「カツッ」と音を立てた後(多分ヘッド位置決めコイルの電流を絶ち)、 「カラカラカラ」と音を立てます(いくつかの基準位置とコイル電流の関係を測定し、 特性を推定しているのではと思います)。
*5 電解コンデンサはその名のとおり 電解液を使用したコンデンサです。したがって温度が高ければ乾きも早いです。 思うにコンデンサに影響するほどコイルが発熱するとは考えて設計していないのが 根本的な原因ではないかと...

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