■ ご利用ありがとうございます

GIDE.EXE は NEC PC-9821, PC-9800 シリーズで利用していた IDE ハードディス
クのヘッド数、セクタ数を解析するツールです。その他パーティション情報も調
べることができます。

■ 実行環境
・ハードウェア	IBM PC/AT 互換機
		80386 またはこれに互換性があるプロセッサで動作している
		必要があります。

		注: PC/AT は厳密に言えば 80386 で動作するマシンではない
		のですが...

・OS		MS-DOS v6.22    動作可能
		Windows 3.1     動作可能
		Windows 95 初期 動作可能
		Windows 95 OSR1 動作可能
		Windows 95 OSR2 動作可能
		Windows 98      動作可能
		Windows 98SE    動作可能
		------------------------
		Windows Me      動作不能

		注: Windows 95 OSR2.5 (Windows 95C) では解析ツール
		    GIDE.EXE は動作しますがドライバ IDED.EXE は動作
		    しません。

・メモリ	MS-DOS 領域に 128Kbyte 程度空いていれば実行できます。


・解析対象ドライブ
		PC-9821, PC-9800 シリーズで使用していた IDE ドライブ
		で拡張フォーマットを施してあるもの。
		注: IDE ドライブの殆どが拡張フォーマットのはずです。

■ 使用方法
■ パーティションを表示する

パーティションを表示するには次の様に引数に IDE ドライブ番号と /P- を
指定します。示した例では IDE ドライブ番号 2 のパーティションリストを
表示します。

>GIDE 2 /P-

IDE ドライブ番号のつけ方は IDED.TXT を参考にしてください。

次はパーティションの表示例です。表示の内容で特に必要になるのは Partiton
の部分です。この部分に示された "2:P0W" のような文字列が、パーティション
を利用するために IDED.EXE に指定する引数になります。

[ Partition List ]
Partition State  Boot    Label            Begin -   End
1:P0W     Active Enable  'Windows 98    '     1 - 12048 Scan
1:P1W     Active Enable  'MS-DOS 6.20   ' 12049 - 13554 
1:P2W     Active Enable  'MS-DOS 6.20   ' 13555 - 14307 
1:P3W     Active Enable  'MS-DOS 6.20   ' 14308 - 15557 
 |        |      |        |                  |      |
 |        |      |        |                開始 -  終了 
 |        |      |        |                    シリンダ
 |        |      |        |
 |        |      |        パーティションラベル
 |        |      |
 |        |      Boot 許可/禁止: Enable/Disable 
 |        |
 |        パーティション活性状態: Active/Sleep 
 |
 パーティション番号: IDED.EXE の引数として利用します。
                     ide-id:Pnumber[W] の形式をしています。
                     注意: 0 から順に並ばないことも有ります。


■ 使用方法
■ ヘッド数とセクタ数を解析する

ヘッド数とセクタ数を解析するには次の様に引数に IDE 番号を指定して起動し
ます。示した例では IDE 番号 2 のヘッド数とセクタ数を解析します。

>GIDE 2

パーティションの利用状況によっては数100万セクタ程度が解析対象になり、暫
く時間が掛かります。ヘッド数とセクタ数の解析に成功した場合、最後の表示内
容は次のようになります。

[ Predict Results ]
Type        Sector-Pos. Heads Sectors Option-Hints
BPB32               136     8      17 /G2=8:17
BPB-DOS             136     8      17 /G2=8:17

[ Device driver line ]
DEVICE=D:\DOS\IDEDEV\IDED.EXE /G2=8:17 2:P0 2:P1 2:P2

最後の DEVICE= から始まる行を CONFIG.SYS に付け足せば(すでに付けたし済み
の場合は再確認すれば) PC-9821, PC-9800 シリーズで使っていた IDE ディスク
が利用できます。ただし、パーティションは Read Only になります。

注: DOS または Windows でないパーティションも含めて表示しています。
    CONFIG.SYS に付け足すときはパーティションを内容を検討して編集してく
    ださい。

最後に DEVICE= で始まる行が表示されない場合は、より深い解析をするように
/P オプションを指定して解析するパーティション数を増やして下さい。例えば
次の様にします。

> GIDE 2 /P2

パーティションの利用状況が変則的になっている場合、次の様に表示され解析に
失敗するケースもあります。

[ Predict Results ]
Can not predict disk geometry.

[ Device driver line ]
Sorry, can't advice device driver line in CONFIG.SYS.

この様に表示される理由はいくつかあります。

・最初のパーティションがフォーマットされていない。オプション /P1 または
  /P2 の様に解析パーティション数を増やせば解決するかもしれません。
・利用しているパーティションが無い。
・元々 NEC PC-9821, PC-9800 で使用していない。
・NEC PC-98x1 で使用していたがその後 PC/AT 互換機の OS にて再利用した。
  この場合、パーティションリストが表示されます。しかし PC/AT 互換機で
  利用しても残りつづけたパーティションテーブルを表示しているだけです。

ジオメトリが不明な場合はドライブ容量から典型的なジオメトリ値を予測でき
るので IDED.TXT を参考にしてください。

■ GIDE.EXE のオプション
次のオプション指定が可能です。

/P-            パーティションリストのみ表示します。解析はしません。

               デフォルト: 指定無し

/PMaxPartition 解析対象パーティション番号の最大を指定します。
               パーティション番号は 0 番より数えます。/P0 で先頭のパー
               ティション、/P1 でパーティション 0 と 1 が解析対象になり
               ます。実際に存在するパーティション番号より大きい値の場
               合、超過分は無視します。

               デフォルト: /P0


■ 利用上の注意
Q. GIDE.EXE を使用中にマウスやキーボードの反応が悪くなるようだ。
A. Windows 使用中に GIDE.EXE を使用するのはなるべく避けてください。
   Command prompt only モードで起動し使用するように勧めます。

   ごくまれですが Windows の IDE ディスクアクセスと GIDE.EXE のアクセス
   が互いに干渉し停止することがあるようです。干渉を避けるように Windows
   は動作を瞬時的に停止し、GIDE.EXE に IDE アクセスの実行を譲っています。


Q. 解析をすると IDE ディスクに何か書き込みをするのですか?
A. IDE ディスクに書き込むことはありません。


Q. IDE 番号の設定によって解析結果が変化しますか?
A. 解析結果は IDE 番号の設定で変化しません。


Q. 接続していないドライブを解析対象にして起動してしまいました。ハング
   アップしたようにも見えるのですが?
A. 20-30 秒程度待ってみてください。"Not ready." と表示して終了します。


Q. 既に MS-DOS や Windows のドライブとして利用しているのに解析対象にし
   てしまった。
A. 絶対安全であるとは言えませが、データ破壊などの深刻な事態には至ること
   は稀です。多少面倒でも、解析をする前に文書編集を止め、メール、ブラウ
   ザを終了させておいてください。


Q. スリープ状態になっているパーティションは解析対象になるのですか?
A. 解析対象になります。


Q. LOADHIGH(LH) を指定して起動しても良いか?
A. 推奨しません。


Q. 解析結果をファイルに保存できますか?
A. 次の様にリダイレクトすれば保存できます。ただし、画面表示も平行して
   表示されます。

   >GIDE 2 > LOG.TXT

   リダイレクトをするとリアルタイムに解析中のセクタを表示しなくなりま
   す。リダイレクトしたファイルにもリアルタイムに解析中のセクタ表示は残
   りません。


Q. VFAT や FAT32 も解析できるのですか?
A. できます。FAT12, FAT16, FAT32, VFAT(長いファイル名) のパーティション
   に対応しています。 


Q. NTFS などの FAT, VFAT, FAT32 以外のドライブ(パーティション)に対応して
   いますか?
A. 対応していません。


Copyright (C) [2002/3] by Akinori Furuta. 

                                                                  以上
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